「貞治大変だよ!いぬいのりっていう海苔を見つけた!」

いつもどおりの日直当番のときに がいきなりこんな事を言ってきた。




「…俺の推測ではおそらく が読み方を勘違いしている確立98パーセントだな。」

「えぇ!だって乾物売場に『乾海苔』って書いてあったよ。」


は黒板に大きく『乾海苔』と書いた









「あれはホシノリと読むんだ。その証拠に近くにおそらく乾椎茸(ホシシイタケ)があっただろ」

「…あ、あった。いぬいしいたけだと思ってたけど、じゃあ私ってば…読み間違え…(かぁぁ)」


はとたんに自分の発言が恥ずかしくなったのか顔を赤らめた。
それをみて貞治はとたんに微笑する。






「ど、どうせわたしは馬鹿だよ。笑いたきゃ笑いなよ…」

「いや、ただふとある事に気付いてな。」


というと貞治は の手をひき自分のほうへ引き寄せた。

「ある事?」 は貞治を見上げた。













すると貞治は唇に軽く触れるだけのキスをしてきた。











「おまえがいつも俺の事考えてる確立は100パーセントなんだな。
なんだかそういう読み間違えをされると無償に が愛しくなる。」













そう言われると
本当はただの読み間違いなのになぜか否定できない自分がいるのに
はとまどいながらも貞治に小さく微笑した。









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海苔屋で仕事してたときに書いた夢。乾海苔は食すのが難しい。

2004年1月4日  克己